世界的にも高級革素材として、高い人気を有している「クロコダイル素材」。そんなクロコダイル素材に、実は種類が存在しているのをご存じでしょうか？けして、”ワニ革＝クロコダイル素材”ではないのです。
目次
クロコダイル素材の中にも、特性・魅力の異なる4つの種類が存在。
高級革素材として、常に高い人気を得ている”クロコダイル素材”は、ワニ革の一分類です。ワニは、大きく分けると「クロコダイル科」「アリゲーター科」「カビアル科」の3種類（科）に分類できます。
高級革素材となっているのは、”クロコダイル科”のワニから採取した革素材のことで、科名称から”クロコダイル素材”と呼ばれるようになりました。ですから、他の”アリゲーター科”のワニ（ミシシッピーワニ、カイマンなど）から採取した革素材は、クロコダイル素材ではありませんので、お間違いの無いようにしていただければと思います。
1.スモールクロコダイル（イリエワニ）
高級なクロコダイル素材の中でも、最高級に一づられているのが「スモールクロコダイル」です。別名『ポロソス』とも呼ばれています。
革の班（うろこ状の模様）が小ぶりなのが特徴。班の大きさが均一で整っているものが、最上級のスモールクロコとなります。
仕上げ（艶出し加工orマット加工）によって、印象が異なりますが、均一で小さ目の班が宝石のような美しさを感じさせてくれます。ラグジュアリーな高級感＆エグゼクティヴ感を有しているのがスモールクロコダイルの最大の特徴であり、魅力となっています。
2.ラージクロコダイル（ニューギニアワニ）
スモールクロコと対照的に、革の班（うろこ状の模様）が大きめなのがラージクロコダイルの特徴となっています。
班の大きさがあることから、ひとつひとつの班に膨らみを感じる仕上げとなるのも、ラージクロコの魅力のひとつ。こちらも、班の大きさがなるべく均一で模様が整っている方が高級素材と位置付けられています。
こちらも、エグゼクティヴな風合いが魅力の高級クロコダイル素材となっています。
3.ナイルクロコダイル
ナイルクロコダイルは、スモールクロコやラージクロコと対照的に、”力強さ”と”ワイルドさ”が魅力のクロコダイル素材となっています。
班の大きさや形には、ややバラつきが有り、若干ランダムな模様が個性的な魅力を創出しています。腹側の皮は、”丸みを帯びた班（うろこ模様）”となっているのが特徴。
革取りのやり方によって、表情の異なる革模様が楽しめます。すべてのクロコダイル素材に共通する要素となりますが、個体によって、柄模様（班）はすべて異なるもの。世界にひとつだけのオリジナリティーの高さが魅力の要素ともなっています。
4.シャムワニ
”シャムワニ”は、東南アジアの淡水域に生息する代表的なワニです。スモールクロコダイルの原材料となる”イリエワニ”と似た特性を有するもの。
そんな”シャムワニ素材”は、スモールクコロの魅力を持つ革素材として、今後、需要が拡大していくのではと考えられています。
ただ、現在、インドネシアやタイなどでは狩猟禁止・制限がなされるほど、野生個体は減少傾向に。希少性が増しています。それでも、皮革用にと、養殖が盛んに行われるようになってきていますので、クロコ素材として、主力となっていくのではないでしょうか。
上記4種類以外のワニ革素材を使用しながらも、”クロコダイル財布”と偽って販売されている商品も一般市場には多々出回っています。ゆえに、まがい物を掴まされないためには、クロコダイル素材の正規輸入ルートを有している日本の革ブランドのアイテム（クロコダイル財布）を選ぶことをおすすめいたします。
そんな安心できる日本革ブランドの各種クロコ財布が紹介されているのが、こちら上質クロコダイル仕様のメンズ財布です。ご参考にしてみていただければと思います。